【比較】楽天VTIと本家VTIのどちらへ投資するのが良いのか?
直接でも間接的にでも、VTIに投資をしていたり、投資を検討したことがある人なら一度は気になったことがありませんか?
今回は本家VTIと楽天VTIを比較し、メリットとデメリットを比較した上でそれぞれの金融商品への投資が向いている人・向いていない人について解説していきます。
この記事を読むことで、上記2つの金融商品の違いや特徴を掴むことができ、自分ならどちらに投資するのが最適と思われるかが判断できるようになると思います。手間やコストを比較した上で、何を重視するかにより適した選択肢を提示したいと思います。
長期投資をする上では自分自身が信じられるものに投資をすることが大事ですので、あくまでもご自身で納得できる判断をしていただければと思います。
本家VTIの特徴
本家VTIはSBI証券で買付け手数料無料となり、昨年最低買付け手数料が無料になったばかりですが更に投資の敷居が下がりました。まずは特徴を箇条書きにしてみます。
- コストを考えるとドルに両替して運用
- SBI証券なら自動積立設定が可能
- 維持コスト(経費率)はわずか0.03%
- 配当が出るため再投資やドル円両替が必要になる
- 圧倒的なブランド力を持つバンガード社のETFを所有する安心感がある
- 一般NISAの対象にはなっている
- 外国税額控除を受けるには確定申告が必要
まず本家VTIへの投資を検討する場合、利用する証券会社はSBI証券一択になると思います。現在ではドル円の為替手数料の安さや自動積立設定ができる等、他の証券会社と比較してもメリットの大きさが頭一つ飛び出しており、米国株投資はアプリがなかったりUIが使いづらかったりという懸念点もありますが現行ではベストな選択肢となります。
隠れコストがないのも特徴の一つです。本家VTIの経費率はわずか0.03%しかかからないため、大きな金額を投資して運用する場合は維持コストがとても安く済みます。配当金も年利2%弱ありますので分配金が投資を続けるモチベーションになる人にはこちらもメリットになります。
ただ、見落としてはいけないのは配当が出るということは再投資をする手間が発生する点と、その配当をお小遣いや生活費として使う場合もドル円の両替をする必要がある点です。先程書いたとおりドル円の両替にも片道4銭とはいえ為替手数料が発生するのと、配当でVTI一株単位の購入代金が貯まったことを配当が入る度に確認して買い付けることを面倒だと感じないかが投資判断の一つの基準になるかと思います。
とはいえ、本家VTIはなんといってもバンガード社の直販ETFとなりますので圧倒的なブランド感と安心感があるのは事実です。20年以上の長期視点で考えても、この米国一の600兆円以上の運用総資産額を誇る会社がなくなることは考えづらいですし、投資信託と違って委託会社が間に入ることもないので隠れコストもありません。
一般NISAの対象にはなっていますので、バンガード社のブランドや安心感を重視し、本家VTIへ投資をするというのも素晴らしい選択だと思います。
楽天VTIの特徴
楽天VTIの特徴としては、つみたてNISAやiDeCoといった税制優遇制度を利用できる点と100円から1円単位で投資が可能なため、厳密なドルコスト平均法を用いた投資ができる点がまず挙げられます。本家VTIと同様に特徴を箇条書きにしてみます。
- つみたてNISAやiDeCoを用いた運用が可能
- ノーロードのため購入手数料や売却手数料が発生しない
- 100円以上から1円単位で投資が可能
- 日本円で買い付け可能
- 信託報酬含め、維持コストがETFより高い
- 投信自体が無配のため税金の繰り延べ効果がある
こちらは本家VTIとは違い、間に楽天投信顧問が入りますので信託報酬やその他コストが合計0.2%程かかりますが、その分ほとんど手間はかからず一度設定してしまえば日々やらなければならないことはほぼありません。
本家VTIと楽天VTIのメリット・デメリットを比較
2つの金融商品の特徴は以上の通りとなりますが、ざっくりと両商品のメリット・デメリットを比較してみます。どちらの商品も米国全体に広く分散の効いたVTIに投資している時点で、他多数の手数料が高すぎる窓販の投資信託と比較すると圧倒的なアドバンテージがあります。
結論としては、本家VTIは手間がかかっても良いから安心の本家VTIを保有したい方、維持コストが安いので大よそではありますが5,000万円以上の運用をしている場合などはメリットも出てきます。一方で配当金再投資や確定申告の手間がかかるデメリットがあるので、こちらはトレードオフとなります。
楽天VTIは最低投資金額のハードルが100円からと低いので、投資初心者にもハードルが低いです。また、つみたてNISAやiDeCoといった長期投資をする上では非常にメリットがある税制優遇制度を活かすことができ、ドルコスト平均法での積立が可能な点や無配のため税金の繰り延べ効果もある点が強みである反面、委託会社が間接的にVTIに投資する形をとるため、信託報酬含めたランニングコストがETFと比較すると高くなってしまう点が挙げられます。
しかしながら、どちらも維持コスト含めほとんど差がなくなってきているのも事実ですし、運用金額が数千万円とかでなければ正直好みで決めて良い差しかないと個人的には感じています。こだわりたい人は徹底的に2つの商品を比較し、納得いく結論を出してみるのが良いと思います。
手間がかからない点を重視し、普段は投資のことをあまり考えたりしたくない方は楽天VTI、投資が好きで配当金再投資の手間も特に気にせず、本家VTIへ投資することが安心感にも繋がるという方は本家VTIへ投資をするというのが大まかな投資の判断基準になるかと思います。
まとめ
今回は、本家VTIと楽天VTIの特徴を解説した上でメリットとデメリットを比較し、投資をする人が何を重視するかによって、どちらの商品に投資するのかを判断する一つの基準を示してみました。
どちらの投資信託・ETFも素晴らしいものですが、本記事が投資を考える際の一つの参考となれば幸いです。投資はあくまでも自己判断、自己責任で行うものですので自分自身が信じられるものに余剰資金で投資をするようにしていきましょう!
楽天VTIへの投資に関連する記事は以下のページにまとめさせていただきました。宜しければご参照いただければと思います。

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