楽天VTIから実質配当金を得る方法
投資をしている金融商品からキャッシュフローを得たい場合、その手段として配当金を想像される方が多いと思います。でも実は、配当金を分配しない投資信託でも自動解約を上手に使うことにより、まるで配当金と同じように定期的にキャッシュフローを得ることが可能です。
配当金を出す仕組みは定期的に一部利益確定をしていることと同じなので、年間の想定運用利回り以下の割合で定期解約を行えば、元金を減らさず利益部分のみからキャッシュを得ることも可能となります。
楽天証券の投信定期売却サービス(2019/12/29より開始)
米国株ETFから配当金というかたちで定期的な配当収入を得ることは可能ですが、もしその配当金を全額再投資している場合、間違いなく投資信託を選択した方が手間もかからず、課税もされないため投資効率の点でもメリットがあります。
投資から定期的なキャッシュを得たいなら高配当株やETF!となりがちな風潮を最近感じますが、楽天証券の投信定期売却サービスを使うと、例えば投資信託の残高に対し、毎月0.33%ずつの口数を定立解約し年率で4%程のリターンを得る、といったデザインも自由自在に行うことが可能となります。
定期解約の設定については好みもありますが、個人的には金額指定ではなく定率指定がお勧めです。理由は金額指定の場合、株式市場の相場が悪く投資している金融商品の価格が低くなっている時には多くの口数を低い価格で解約してしまうことになってしまい、当初思い描いていた投資信託の取り崩し期間が終わるまでに資金が尽きてしまう心配が絶えないと思うからです。
期間指定で最終受け取り年月を選択できる設定もあるようですが、こちらも受取開始から最終受取月までの売却回数を等分した口数を定期的に売却するとのことなので、定率指定よりは投資済の資金が減るスピードは早くなる点には注意が必要です。この辺りは自分がいつ・いくら位の資金が必要なのかをしっかり考えて納得のいく設定を選択すれば、後は自動解約され口座にお金が入りますので手間もかからず面倒も少ないでしょう。
楽天VTIを定率指定解約することを想定してみる【実質配当】
楽天VTIを定率指定解約するケースについて実際に考えてみたいと思います。楽天VTIの直近5年の平均リターンが約5.42%(※)でしたので、少し保守的にみて年率5%のリターンを確保できると仮定します。毎月0.3%ずつ口数を解約しても年間役3.6%程の解約となるため、厳しく見積もっても表面利回りで1%以上は確保が可能ということになります。
FIREを目指す場合、もちろん投資対象のリターンに依存しますが、上記の例のように3.5〜4.0%程度の利回りを得られる想定でセミリタイアするケースが多いと思いますので、投資信託に投資している場合も、運用金額×年率4%弱程の不労所得を現時点で得ることができると考えると、実質的な配当金のようなものが可視化でき、投資を継続するモチベーションにも繋がるでしょう。
※楽天証券の公式サイトより引用
まとめ
今回は、投資している金融商品から不労所得を得る手段は高配当株からの配当金だけではなく、投資信託の定期自動解約という選択肢もありますよというお話でした。
最近楽天証券からリリースされた投信定期売却サービスも素晴らしいサービスだと思いますので、このような便利なサービスも選択肢に入れて検討しながら、自分にとって納得出来る投資方針を策定し、コツコツと投資を継続していきましょう!
楽天VTIに関連する記事については下記のページに情報を一元化させていただきました。もしご興味ありましたら一読下さい。

コメント