なぜ楽天VTI一本への集中投資をしているのか?
楽天VTI一本への集中投資をしていますが、ここへ至るまでは色々な投資手法や銘柄に手を出しながら試行錯誤してきました。楽天VTI一本に集中投資を行っている理由は、この投資手法が最も投資効率が良く、手間もかからず管理も楽でストレスがないからです。
この手法に行き着くまでにあれこれ試し、ポートフォリオを入れ替える度に手数料がかかるため、その分リターンが下がってしまっていたのは事実です。
しかし、自分で高配当株投資なども実際に試すことで許容できるリスクや好みの投資手法について身を以て知ることはできました。
以下、私の投資手法のこれまでの経緯について書いていきますので、これからインデックス投資や高配当株投資を検討している方、既に投資を始めているけれど投資手法に迷っている方の参考になりましたら幸いです。
尚、これまで様々な投資を行ってきましたが楽天VTIへの投資は当初から一部ながら運用していました。具体的には、つみたてNISAで33,333円/月とiDeCoで23,000円と税制優遇枠はフル活用していましたので、この56,333円/月を超える金額についての実際の投資手法の変遷となります。
日本の個別株投資【経緯①】
最初は日本の個別株で配当金が高いJTなどの定番銘柄に投資していました。
特に投資の方針を決めていた訳でもなく、その時に良いと思った高配当銘柄を買ってみたり、不祥事を起こした銘柄が値下がりした時に買い、値を戻した時に売るという比較的短期の売買も行っていました。
投資が好きなので当時楽しみながら投資をしていましたが、特に目立って利益が上がった訳でもなく、場当たり的なやり方では将来の資産形成には不向きだと考え、他の投資手法を探すことにしました。
米国高配当株投資【経緯②】
こちらは米国高配当個別株投資をしていた時の所有銘柄一覧です。こちらも変遷を綴っていきます。
SBI証券で米国高配当株ETFへ投資
日本の個別株投資をタイミングをみて投資するだけでは資産形成はできないと考え、次に取り組んだのは米国高配当株ETFへの投資でした。配当金という不労所得を得ることに興味があり、セミリタイアを視野に入れた投資をしていくにはベストな選択肢だと考えました。
実際に銘柄を選定する上では、長期投資に適した成長し続ける市場に投資したいと考え、米国市場に投資するETFに投資対象を絞りました。VYM、HDV、SPYDといった銘柄を吟味し、この中で最も広く分散が効いていて値上がり益も得られそうなVYMへの投資をしていくことにしました。
米ドルを購入する際の為替手数料が最安であるためSBI証券を利用していましたが、毎月月末に指値でVYMを購入していると、もっと利回りの高いT、MOといった個別銘柄が気になるようになり、少額から価格をみて米国個別株も購入するようになりました。
米国の個別株投資へ比重を移す
米国高配当株ETFへの投資をメインとしていましたが、一度米国個別株に投資をしてみると利回りの高さや現地で課税されないADR銘柄に惹かれ、気付けば米国個別株がメインのポートフォリオになっていました。
有名投資ブロガーの方々のポートフォリオも参考にして投資を続け、ピーク時で配当収入年額18万円位までいきました。(上の画像を参照)
この頃は、次の給与でどの銘柄を買うかという事ばかり考えていました。
目に見える配当金という不労所得が毎月積み上がっていくのは投資を続けるモチベーションにもなりましたし、夜中にチャートが気になって寝不足になったり、毎朝ニューヨーク市場がクローズした後のチャートをチェックすることも習慣化し、毎日投資のことで頭がいっぱいでした。
このような投資ライフも最初は楽しんでいましたが、どうしても日中もソワソワしてしまい集中力が散漫になっている気がして、これを20年とか長期間続けるのはしんどいかなと思い始めました。
結果、個別株投資を中心とした投資を行うと、チャートが気になって落ち着かないため、負っているリスクが自分には見合っていないのではと考えるに至りました。
だんだん個別株の分析も面倒臭くなり、ETFへの投資が手間やソワソワ感のバランスを考えるとちょうど良いと考え、米国株ETFメインの投資に戻すことにしました。
しかし、米国株ETFへの投資は毎月無駄なく配当金を全額再投資することが出来ず、配当金再投資効率が悪いと実感していました。そこで、高配当ETFのVYMではなく、配当金自体をあまり出さない本家VTIへ投資し楽天VTI+本家VTIというポートフォリオで運用してみることにしました。
楽天VTI+本家VTIというポートフォリオへ【経緯③】
こちらはつみたてNISAとiDeCoの毎月満額投資額の56,333円/月を超える余剰資金で毎週買付けました。SBI証券で毎週自動買付けを設定していたため、米ドルさえSBI証券の口座に入れておけば個別株に比べ手間がかからず、負担的にも楽になったことを実感しました。
ただ、今度は円高の時にまとめてドルを仕入れたくなり、米ドルを安く仕入れるために日々ドル円チャートが気になるようになりました。
また、配当金が少しもらえるものの、再投資効率の悪さを改めて実感。外国税額控除の確定申告の手間も考えると投資信託で良いのではないかと考えました。
楽天VTI一本への集中投資【現在】
上記のような経緯はありましたが、現在は楽天VTI一本への集中投資を行っています。米ドルを仕入れるためにドル円チャートを気にする必要もなくなり、毎日VTIの価格や為替をチェックする習慣もなくなりました。
厳密なドルコスト平均法での運用が出来るのも大きなメリットだと感じています。100円以上であれば1円単位で投資が可能なため、例えば毎月15万円キッチリを投資するということも可能になります。楽天VTI自体は無配のため配当金は出ないものの、VTIの配当金相当額が自動的に再投資され、税金の繰り延べ効果もあるため再投資効率は非常に高くなります。
配当金はもらえなくなってしまいましたが、投資信託である楽天VTIを楽天証券で運用すれば配当金再投資のためにSBI証券の口座残高を気にしなくて良くなりましたし、外国税額控除について気にする必要もなくなりました。
まとめ
以上のような経緯を経て、現在の楽天VTI一本への集中投資に辿り着きました。
もちろん、今後も私の考えや投資方針が変化すれば投資対象が変わっていく可能性はありますが、現在はこの投資手法に満足しています。
投資が好きな人は色んな手法を試したくなると思いますのでやってみて納得するのが良いと思いますが、資産形成のために必要最低限の時間で投資を行い、あまり時間をかけたくない人は今回のこの記事を投資方針・投資手法を考える参考にしてもらえたらと思います。
自分自身がしっかりと納得でき確固たる投資手法を継続していきたいものです。
楽天VTIに関連する記事は下記のページにまとめさせていただいております。宜しければご参照下さい。

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