大きな固定費の節約で投資の種銭を作る
節約には取り組んでいますか?私はメンタルの負担にならない程度に、ここ1年くらい取り組んでいます。投資を始めるにも、まず最初に必要となるのはまとまったお金です。
広く投資対象の分散が効いたインデックスファンドへの投資でも、年率リターンは5%程度。複利のインパクトを実感するには、可能であれば100万円単位での、まとまった種銭を準備したいところです。
まずは大きな固定費の節約から着手する
積立投資なら、最初は特にまとまったお金は必要ではありませんが、これから長期投資を行うことを考えると、まとまった種銭はあるに越したことはありません。今回は、その種銭をいかに創り出すかということについて、解説していきたいと思います。投資の原資となる種銭の確保の参考になりましたら幸いです。
コンビニでつい買ってしまう飲み物などをセーブするのも大事ですが、優先順位としては真っ先に削るべきは固定費かと思います。数百円や数十円の節約をする前に、代表的な固定費をピックアップして削ることができないかチェックをしてみるのが重要です。
これから挙げる項目の中で、何か節約できそうなものがあれば週末にでも見直しをしてみましょう。
住宅関連費用の節約
こちらは主に住宅ローンや家賃に該当する費用を指します。社宅や寮など、社会人の方で福利厚生が充実した会社に勤めている方は、この部分はかなり恵まれていると思います。アパートを借り上げたり、社員が借りた賃貸アパートに対して家賃補助を出してくれる会社もありますよね。
2020年の2月時点で住宅ローンの借入金利が1.0%を超えている場合は、住宅ローンの借り換えを検討するのもお勧めです。注意点としては既存のローンが固定金利期間中の場合、安い金利で借り換えができたとしても、既存ローンの繰上返済手数料が高くなってしまうケースもあるため気を付けましょう。
変動金利にて借入中の方は比較的住宅ローンの借り換えはしやすいと思いますが、借り換えに伴う総費用含め、しっかりと借り換えシミュレーションを行なった上で決断したほうが良いです。
積極的に借り換えを検討してシミュレーションを比較するのも良いですが、正直な話、住宅ローンの借り換えは行わずに既存の借入先の銀行で金利の引き下げ交渉をして金利を下げてもらうのが、コスト的にも借り換えにかかる費用を考慮すると実は最強だったりします。金融機関で実際に働いていて感じていましたが、これは紛れもない事実です。
賃貸の方は今より固定費を下げたい場合、アパート自体の住み替えか家賃引き下げ交渉をする事になるかと思います。家賃引き下げ交渉は耳にした事があるだけで自分でやったことないので正直わかりませんが、小さな部屋などに住み替える事が許容できれば、一気に毎月数万円単位での節約も可能となります。
一人暮らしで掃除が面倒臭く感じる人にはお勧めできますが、狭い部屋ならそもそも掃除するスペースが少なくなりますし、無駄なものを部屋に溜め込む事が物理的にできないのでシンプルにスッキリ暮らせます。
自分が気に入った最低限の厳選された物に囲まれて暮らすのはストレスも少なく、一度ハマると余計な物を買わない習慣も身につくので節約の観点からもメリットは大きいです。
スマホ代を抑え節約する
これは主に3大キャリアなど大手のスマホ料金プランを契約している方向けとなりますが、現在スマホ代が毎月5千円を超えている方は見直ししてみる価値ありです。ずっと昔から大手キャリアの携帯電話を使い続けてきた方は腰が重いかもしれませんが、最近の格安SIMのスマホ料金プランは本当に安いです。
私が現在利用している楽天モバイルも毎月のスマホ代は2,000円くらいですし、通信の速度にもストレスを感じるは少なく、お昼頃や夕方18時頃に回線速度が少し遅くなる位なのでデメリットもほどんどありません。
MNPという制度を使えば現在利用中のスマホの電話番号もそのままで機種自体も既存のものをそのまま使えます。作業としてもSIMカードを差し替えるだけなので、この固定費を削ることのコスパは非常に高いと感じています。
生命保険料を見直し節約する
これについても面倒ですが見直しをしたいところです。契約内容が複雑だったり、そもそも何を契約しているのか思い出せないものにこそ節約の余地が大きく残っていると感じます。
結論から言いますと、生命保険に毎月5,000円以上払っている方は見直してみる価値は十分あると思います。そもそも、独身の方は本当に保険に入る必要があるのかと加入自体を再検討してみた方が良いと思います。
保険は万が一の事態が起きてしまった時に、残された家族が普段の生活に困らないための備えとして加入するものだと思います。もし貯蓄から生活費が賄える場合や、まだ自分で所帯を持っていない方は、そもそも加入する必要があるのかというところから再考してみると良いでしょう。
小さな子供がいる家庭は、これから学費や生活費が最低でもいくら位必要になりそうなのかをシミュレーションし、将来的に最低限必要な資金額が計算できれば世帯主に掛けるべき死亡保障の適正金額の計算も可能となります。
「保険は必要な額だけ必要な期間加入する」ことが費用面でも無駄がないので、掛け捨ての定期保険で必要な期間のみ必要な保証額で加入するのが一番の節約になります。
外貨建の保険や運用もしてくれる保険もありますが、基本的にはあまりお勧めできません。そもそもこういった保険に組み込まれている運用内容を見てみると手数料がかなり高いことが多く、運用については自分自身で保険とは別に株や債券等で運用した方がトータルリターンは高くなる可能性が高いです。
上場企業にお勤めの方は、組合保険をはじめ保険制度がかなり充実していますので、わざわざ民間の保険に追加で加入しなくても働けなくなった時や数百万円以上の高額な医療費が発生してしまった時も、既に加入している保険の制度を使う事で十分費用をカバーできるケースも多いです。
保険は良く分からないから、取り敢えず保険会社の担当の人に任せて決めているという方は生命保険の固定費を大きく削れる余地がありますので楽しんで見直しに取り組んでみましょう。
保険会社に保険加入について相談する場合、手数料が高いものを勧めるのは当然だと思いますし、そもそもよく分からず理解していないものにお金を払ってしまう習慣自体を断ち切らないと、いつまで経っても搾取され、お金は貯まりません。
まとめ
今回は住宅ローンや生命保険料といった大きな固定費の見直しについて具体的に解説させていただきました。
こまめに電気消したり、お風呂でシャワーの量を気にする事に日々神経を使うより、一度削減したら以降ずっと費用が下がったままの固定費に注目し、一気にコスト削減に取り組む事をお勧めさせていただきました。
節約の初めの一歩としては、格安SIMのスマホに切り替えることが割とハードルは低く取り組みやすいと思います。
世の中が資本主義である以上、知らないからと自分の頭でモノを考えない人は、モノを考えている人達に一方的に搾取され、いつまでもお金が貯まらないという仕組みになっています。
少しでも早く節約に取り組み、自分の頭で考え、余計な支出は抑えるようにしていきましょう。そして、節約したお金を種銭として投資にも取り組むと、お金が増える良い循環を作る事ができます。
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